2025/08/02

Taiwan Today

観光

台湾の離島を旅しよう―緑島編

2013/04/09
緑島灯台。今年9月から一般に公開される予定だ。(交通部提供、中央社)
緑島は台湾南東部・台東県から約33キロの沖にある。元の名は「火焼島」。(「鶏心嶼」、「青仔嶼」とも呼ばれた)台湾に付属する島のうち四番目に大きい。かつては専ら政治犯や最も強情な犯人を収容した緑島監獄で有名だったが、1987年の戒厳令解除後、政府が同島における観光業の発展に積極的に取り組んだことで、毎年多くの行楽客を引き付ける観光地に生まれ変わっている。 緑島は面積こそ大きくは無いが、文化と自然景観で見所が少なくない。西北の岬の「鼻頭角」にある白い灯台は1938年に建てられた「緑島灯台」である。高さ約33.3メートルで、上からは島全体を見渡せる。交通部は「灯台観光」推進に向けて、今年9月に「緑島灯台」を公開すると宣言している。南東の海辺にある「朝日温泉」は日本統治時代には「旭温泉」と呼ばれた。「朝日温泉」のような海中温泉は世界で三ヶ所しか見つかっていないという。残りの二ヶ所はイタリア北部と日本の鹿児島。温泉好きにとっては見逃せない場所である。

 

朝日温泉。これに似た海中温泉は世界で二ヶ所しかないという。(文化部サイトより)

 

「朝日温泉」から北に数キロ行き、緑島の東海岸に着くと、「睡美人岩(眠れる森の美女岩)」と「哈巴狗岩(パグ岩)」が見える。いずれも火山の噴火と海水の浸食によって生まれた自然景観である。「眠れる森の美女岩」と「パグ岩」はまさに、美女が緑島の東海岸に横たわり、一匹の小さな犬が彼女を守っているかのように見える。 緑島での海遊びは多様で非常に面白い。緑島は黒潮の通り道であることから、海洋生物の種類が豊富で、海底には色とりどりのさんご礁が広がっている。さらに海水の透明度が高いことから、毎年夏になると大勢の人がスキューバダイビングを楽しむ。 緑島のグルメも忘れてはいけない。四方を海に囲まれるここでは当然海鮮料理が代表的だが、意外なのは「羊肉炉(やぎ肉鍋)」で、緑島を訪れた際にはぜひ食してもらいたい。

 

海草カキ氷(東部海岸国家風景区管理処サイトより)

 

もう一つの特産品は、ここでしか食べられない「海草カキ氷」である。海草の成分を含んだ氷で作ったカキ氷で、果物と様々なトッピングが甘酸っぱさと海草の不思議な味わいを生み出し、猛暑をしのぐ理想的なデザートである。

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